船体の生地について教えてください。

パックラフトを選ぶ上で最も気になる生地の事について掘り下げて紹介します。パックラフトが高価な理由にも生地の原材料費が大きく関わっています。各メーカーとも「○○デニールナイロンの生地を使用」と強度を表記していますが、同じ数字で表示されていても、ナイロン生地メーカーにより品質が大きく異なります

MRSのこだわり生地

パックラフトメーカーはより良い生地を求めてしのぎを削っています。ココペリはデュポン社のアラミド繊維ケブラーが入ったナイロン生地を、Made in Americaのアルパカは全てのモデルの船底でバリスティックナイロンという生地を使っています。MRSは生地の柄色の選択肢を絞ること、また世界中に利用者がいる事で、大量に注文し高品質な生地のコスト抑制に成功しています。

スイスに拠点を置くブルーサイン・テクノロジーによって運営管理

MRSパックラフトは「ブルーサイン」認証された生地を使っています。「ブルーサイン」とは、繊維業界において環境、労働、消費者の観点における持続可能なサプライチェーンを経た製品に付与される認証のことです。自然をこよなく愛するパックラフターにとってはエコフレンドリーな商品を使うということは大切なポイントといえます。

MRSの生地の強度は3タイプに分かれている

生地はピンからキリまで色々ですが、MRSのパックラフトだけでも主に3タイプに分かれています。

強度別に「★」の数で分けてみました。

「★」はNomad S1 とPonto/Tuloタイプ。人気のポントもこのタイプで静水用とはされていますが、ホワイトウォーターをされている方も多くおられますので、充分しっかりした生地です。

「★★」は2022年時点で最もスタンダードな強度。他メーカーでも採用が多く、MRSパックラフトもこのタイプが一番多いです。

「★★★」は他社製品と比べても最も強いレベルの強度となります。MRSの黒い生地はこれにあたります。

より良い生地を求めて進化し続けている

生地はどんどん強化されより良いものが取り入れられています。2018年に使われていた生地と現行の生地とでも明らかな差がありますので比較してみました。

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